オーストラリアの高校制度:全8州・準州の修了資格を比較
HSC、VCE、QCE、WACE、SACE、NTCET、TCE、ACT SSCとATARの役割を分けて理解します。
William
James Ruse卒(卒業当時オーストラリアトップ校)
· 一次資料に基づく制度解説
この記事は、確認日時点の公式情報をもとにまとめています。条件は年度・科目・申請区分によって変わるため、実際の出願では、その年度の募集要項と最新のお知らせを確認してください。
全国共通の卒業試験はない
オーストラリアでは州・準州の教育機関が修了資格と評価を管理します。最初に分けておきたいのが、高校修了資格、科目ごとの成績、そして大学選抜の順位を表すATARの3つです。ATARを取得せずに高校を修了する経路もあります。高校を卒業する条件と、希望する大学コースに入る条件は、分けて考えると整理しやすくなります。
| 州・準州 | 修了資格 | 評価・ATARの機関 |
|---|---|---|
| NSW州 | HSC | NESA / UAC |
| ビクトリア州 | VCE | VCAA / VTAC |
| クイーンズランド州 | QCE | QCAA / QTAC |
| 西オーストラリア州 | WACE | SCSA / TISC |
| 南オーストラリア州 | SACE | SACE Board / SATAC |
| ノーザンテリトリー | NTCET | NT education authorities / SACE Board / SATAC |
| タスマニア州 | TCE | TASC |
| 首都特別地域(ACT) | ACT SSC | ACT BSSS |
表は左右にスクロールできます。
Year 7〜10とYear 11〜12の違い
通常Year 7〜10は英語、数学、理科、社会系、保健体育、芸術、技術、言語等を幅広く学びます。実際の教科数、選択枠、semesterの組み方は学校によります。Year 11〜12では修了と進路に必要な科目を絞りますが、Year 11の成績の扱いは州によって異なります。
- 01
州の制度
- 02
修了要件
- 03
ATAR適格性
- 04
大学の要件
試験回数を比較するときの注意
学校のテスト、課題、口頭試験、作品、州の筆記試験はそれぞれ役割が違います。例えばQLDのGeneral科目とACTの継続評価を「最終試験が何回あるか」だけで比べると、実際の負担が見えにくくなります。各科目の評価計画で、課題数、重み、提出週を確認してください。
転州・海外進学を予定する家庭へ
転州時は、単位の認定、前提学習、言語の適格性、最終年の必要履修量を移籍先に確認します。日本や他国への出願では、Year 11以前も含むtranscriptを求められる場合があるため、「ATARに入らないから重要ではない」とは言い切れません。
出典・確認資料
確認日:2026年10月27日。古い年度の資料はその旨を明記しています。