豪州高校から日本の大学へ:帰国生入試・総合型選抜
豪州の高校からなら「帰国生入試」を使えるのでしょうか。実際には、大学・学部・方式ごとに出願できる条件が違います。
William
James Ruse卒(卒業当時オーストラリアトップ校)
· 一次資料に基づく制度解説
帰国生入試と総合型選抜は同じではない
帰国生入試は海外就学等の条件を設けた方式です。総合型選抜は志望理由、学習歴、能力・適性等を多面的に審査する区分で、帰国生専用とは限りません。日本語学位と英語学位の選抜、留学生向け選抜も分けて考えます。豪州に住んでいた経験があっても、すべての方式に出願できるわけではないのです。
制度変更は学部ごとに確認する
早稲田政治経済学部は「グローバル(海外就学経験者)入試」を実施し、従来の帰国生入試から2021年度に名称変更しています。ただし、これを「早稲田全体で帰国生入試がなくなった」と受け取るのは正確ではありません。慶應では総合政策・環境情報学部の帰国生対象入試が2026/2027年度以降募集停止と案内されており、他学部の実施と区別します。
最初に照合する出願資格
- 12年課程・修了資格の認定、卒業/卒業見込の日付。
- 海外での在籍年数・連続性・対象学年、帰国時期、学校の種類。
- 国籍・在留資格、編入・国内在籍等の扱い。
- 必要な統一試験、英語試験、成績証明、日本語論述・面接。
調べる大学の候補と選び方
早稲田、慶應、上智、ICU、東京大学などは比較を始める例です。ここで挙げているのは比較の出発点で、人気順のリストではありません。学問分野、教授言語、出願資格、入学月、費用、卒業後の資格や進路を基準に絞ります。英語が得意でも、日本語学位で必要な論述力や学科試験の準備が不要になるとは限りません。
学校に依頼する書類
transcript、在籍証明、卒業見込/卒業証明、grading scale、学校紹介、推薦書等を早めに相談します。署名、封緘、直送、翻訳、認証の条件を確認し、本人がアップロードすれば済む書類ばかりではない点にも注意が必要です。
東京大学は第2種(帰国生徒)の2027年度ガイドで詳しく説明しています。日本語の小論文・面接と文理別の学力試験があり、英語能力だけの選考ではありません。
出典・確認資料
確認日:2026年10月27日。古い年度の資料はその旨を明記しています。
- Waseda PSE — Admissions and route names
- Waseda PSE — 2027 Global (Overseas Study Experience) admissions guide
- Keio — Returnee admissions and changes
- University of Tokyo — Foreign-school graduate selection, 2027
- 東京大学 — 2027年度外国学校卒業学生特別選考募集要項(第2種 pp.13–24、統計 pp.35–36)
- Sophia — English-taught programs
- ICU — English Language Based Admissions